プロジェクトの目的
私たちは、外国語で出版された広島と長崎への原爆投下に関する文献の調査研究を、被爆70年の1年前、2014年から始めました。本研究は、ヒロシマ・ナガサキの体験を人類がどう共有してきたかについて俯瞰するための作業です。
注釈つきの文献データベースは、1.文学 2.児童文学 3.体験記・回想記 4.写真集・画集 5.歴史と社会科学 6.医学 7.物理学と工学-の7つのジャンルに分かれています。
多言語で読める原爆文献データの提供は、被爆の実相を世界各地に浸透させ、ノーモアヒロシマ・ナガサキという普遍的概念の共有化に貢献できます。核兵器の廃絶へ一致しない混迷した世界状況の中、国家ではなく人間の安全保障を推進させる厚い市民層を形成することが当プロジェクトの目的です。読者の母語で、被爆の実相を草の根に届けることの重要さは計り知れません。
私たちの文献検索作業は続きます。ここにこういう本がある―という情報をぜひお寄せください。
文献データベース開発チーム
- プロジェクトの名称
- 多言語で読む広島・長崎文献
- 編集担当
- NAKAMURA Tomoko and Urszula STYCZEK
- 英文校正
- Nancy MEYER
- 日英校正とデータ入力
- INABA Reiko, YAMADA Mieko, NAKAMURA Toko and FUKADA Soko
- 監修者
- Aloysius KUO (医学), Donald LATHROP (プロジェクト計画), Richard MINEAR (文学), and Raymond G. WILSON (科学)
- ITコンサルタント
- O'Kul
多言語協力者:
- アラビア語
- Maher ELSHERBINI, Motaz SABRI, and Abdelghani TORCHA
- 中国語
- KOGE Yuko
- デンマーク語
- Emil JOHANSEN
- 英語・日本語
- NAKAMURA Tomoko and Urszula STYCZEK
- フランス語
- Christian LE DIMNA
- ドイツ語
- TAKEMOTO Makiko
- 現代ギリシャ語
- SATO Rieko
- 現代ヘブライ語
- IGO Tomoyasu
- ハンガリー語
- Monika SZIRMAI and Agota DURO
- インドネシア語
- Syahrur MARTA
- イタリア語
- Francesco COMOTTI, KUNISHI Kosuke, and Fr. Domenico VITALI
- 韓国・朝鮮語
- LEE Young-hwa and JANG Min-kyu
- ラオ語
- Khankeo INTHAVONG
- ノルウエー語
- Emil JOHANSEN
- ペルシャ語
- YOSHIMURA Shintaro and Isooda AJDARI
- ポーランド語
- Urszula STYCZEK
- ポルトガル語
- NAKAGAWA Cristiane Izumi and Matheus NISHIDA
- ロシア語
- HASHIMURA Masumi and Urszula STYCZEK
- シンハラ語
- Thalangalle SOMASIRI
- スペイン語
- FUJISAKA Yoko
- スエーデン語
- Dante FERMIN
- タイ語
- Pornnapa LEVI ALVARES
- トルコ語
- Pinor TEMOCIN
- インド諸語
- Mohammad MOINUDDIN
当プロジェクトは、以下の団体から助成を受けています。
- ヒロシマ平和創造基金 「ヒロシマ ピースグラント」2014, 2015, 2016年
- 公益財団法人 庭野平和財団 助成 2015年
- 国際ソロプチミスト 平和広島 国際交流奨励賞2016年
- ヒロシマ平和創造基金 国際交流奨励賞 2017年